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放射能ズミクロン50/2

P1010033.jpg


初めてライカのレンズを買った。
個人的にはツァイス党(しかも旧コンタックスか、 Gシリーズ限定)なので、
ライカのレンズを買うのは最初で最後かもしれない。実際、このIIIfにGシリーズの
BiogonやPlanarをLマウント改造して使おうと思っていたのだ。

最初で最後のライカレンズに選んだのは、沈胴ズミクロン。50mmF2である。
外観は非常に綺麗で文句の付けどころが無い。絞りもヘリコイドの動きも軽やかで滑らかだ。
レンズも表面に数本のヘアラインが見られるものの、カビも曇りもなく状態は良い。50年以上の
年月を考えると十分すぎるほどに美品である。ライカレンズの実力を試すにはもってこいだろう。

ただ、このレンズは普通のズミクロンじゃあない。巷で噂されている「放射能ズミクロン」だ。
レンズの屈折率を上げる目的でガラス材に酸化トリウムを加えた結果、素晴らしい描写力と引き換えに、
ガラスの黄変と微量の放射線を照射し続けるという、奇妙な運命を背負ったレンズ。
トリウムの半減期は140億年、これはもう永遠と言っても良い。
しかもトリウムの崩壊によって出来る娘核種もまた放射性物質。
つまり製造されてから50年もの間、放射線量は減少するどころかむしろ僅かに上昇している。

そして一番の注目はそのシリアル番号。放射能ズミクロンは920000から始まると言われるが、
だとするとこのレンズは最初から185本目に相当する。おそらく、これほど古いズミクロンは
国内に存在しないのではないか・・・資料としても、非常に貴重で価値のあるレンズなのだ。
ちなみに暇を見つけてこれより古いズミクロンの存在を調べてみたが、web上で確認出来たのは
たったの5本のみだった。(しかもそのうちの3本はなんとMマウントだった!)

もう一つ。最初期のズミクロンは「Ernst Leitz Wetzler」と刻印されていて、「GbmH」の表記が無い。
これは特に初期の500本前後のみと思われ、事実「9206XX」のシリアルを持つズミクロンには
「Ernst Leitz GmbH Wetzler」と刻印されている。

しかしいくら貴重とはいえ、自分の好みに合うかどうかとは別問題。むしろそっちの方が大事だ。
試写はこれから。もちろんモノクロの描写で判断する。コンタGのプラナー45mmと比較して
気に入ったら残すし、そうでなければあっさりと手放すと思う。

自分は「ユーザー」であって「コレクター」ではないから。


らおた
http://www.raota.net/

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